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第4回 「回鮮ずし 海のあきんど」
今週は戸塚の「回鮮ずし 海のあきんど」を訪問。
このところ神奈川県の回転寿司のレベルはメキメキと上昇しており、楽しみな店が次々と誕生している。
その大きな原動力になっているのが、相模湾の地魚だ。
朝取れの地魚を売りにした鮮度と味で勝負する店が人気を集めている。
ここ「海のあきんど」も和食屋や宅配寿司などにノウハウを持つ企業が運営しており、
独自のルートで調達する新鮮な海の幸を売りにしている店だ。
2005年にリニューアルオープン(オープンは2002年)をした店は外観からも楽しさを感じるエンタメな佇まい。
なにかウキウキとさせられる、期待感も高まる。
「ぐるめ亭」や「まぐろ人」などエンタメ系の店ではお馴染みの店構えだ。
あとは期待に応えてくれるべく美味しくて楽しい店ならばよいのだが…。
平日の午後6時。客もチラホラといった程度なため、レーンにはちょろりとしか皿が廻っていない。エンタメな店は目で楽しみたい、という欲求が強いので、これはちと残念か。
店内にも水槽やら造花やらキレイなポスターやら随所に目で楽しませる演出がなされ、お囃子の音楽が軽やかに流れている。
同じく祭り囃子を流している「がってん寿司」は店員の威勢の良さも楽しみの一つであるが、この店ではどうだろうか?
私の前には若い板前さんが付く。席に着くと早速、今日のお薦めについて語ってくれた。
イチ押しは寒ブリ。今の季節が一番美味しい。
メニューを一通り眺めてから、いつものようにマグロの赤身からいただくことにする。
流行の三貫盛りがあれば、マグロ三種を頼もうと思ったが、ないので、本マグロの赤身を注文。
240円という値段を考えれば、まぁごく普通な味か。
メニューには本マグロ赤身や朝〆わらさなど一部のネタには「デカネタ」と記されているが、見たところそれほどでもない、といった印象。
通常ネタよりややデカイくらいでは、もはやこの世界ではデカネタとは呼ばれない。
ネタの長さが16センチを越えて初めてデカネタ、と呼ばれるのである。
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三陸さごち 180円 |
生本マグロ赤身 240円 |
つみれ汁 240円 |
メニューとにらめっこをしながら、この後の組み立てを考えるのも楽しい時間だ。
マグロの次には相模湾の朝どれネタを攻めてみようか、いやその前に旬の白身にしようか…
などとあれやこれやと悩むのもいと楽し、といったところだ。
で、問題は板前なんである。
いきがいいのは大変よろしい。
こういうエンタメな要素が強い店では板前のパフォーマンスやいきのよさというのも楽しみの一つになる。
だがである。
なれなれしい接客と客あしらいがうまいのとは違う。
要は客に不快な気持ちを抱かせてしまったら、それはプロの仕事ではない、ということだ。
私はこれからの回転寿司業界では「サービス」がかなり重要になってくると見ている。
接客、清潔、真心、期待感などが値段、味と同等くらいに評価基準になってくるはずだ。
そんなわけで、妙に馴れ馴れしい若い板前に閉口しながら、寿司をあれこれつまむ。
いや、若くて馴れ馴れしい板前でもOKな人もいるのだ。
それが客と板前の呼吸というもの。
混んでいるのならいざしらず、まだ店は2分の入りくらいだからして、
回転寿司とはいえ、客と板前の間でちょっとしたやりとりなんかがあってもおかしくはない。
なにせここは板前の威勢の良さも売りのひとつな店なわけだから。
が、板前は女性グループとばかりゲラゲラ笑いながら話をしている。
回転寿司屋で板前が特定の客ばかりと話しているのは他の客からすると面白くない。
なぜ向こうばかり、こっちにも来い、ってなもんだ。
で、来たかと思うとGAL軍団と話していたのと同じノリで話しかけられるものだから、
「オイオイ、ちと馴れ馴れしくないかい?」と思ってしまったわけだ。
と、そこへテイクアウトの親子が来た。
親が「何食べたい?」と聞いても子供はマグロしかしらないようだ。
仕方がないのでお母さんが「玉子食べる?」と聞くと子供はうなずく。
そこでお母さんは「玉子お願いします」と言う。
すると板前は子供に向かってこう言ったのである。
「つまみ、それとも握り、どっちにする」
いや、まだ4、5歳の子供につまみだとか握りだとか専門用語はわからんだろう。
お母さんは「ご飯はあった方がいいのって聞いてるのよ」と助け船を出す始末だ。
一事が万事この調子なのだ。
客を見て話すのではなく、誰とでも同じような調子で相手をしている。
GAL軍団もオヤジも子供もみな一緒の扱いだからして、そりゃちょっと無理があろうというものだ。
回転寿司屋における板前のサービスはもちろん、普通の寿司屋のサービスとは違って当然なのだが、お客を不快にさせてしまってはリピートはのぞめない。
その点では回転寿司も普通の寿司屋もサービスの根幹は同じだと思うんですけどね。
などということを考えながら、それでも寿司をバクバクと食べた。
で、最後に何を食べようかと考えて、バチマグロ赤身180円にしてみることにした。
が、ここにも落とし穴が待っていた… 
きっとたまたまなのであろうが、筋ばったところにあたってしまい、いまひとつだったのである。
回っていれば自分の好きな皿が選べるが、注文で握ってもらった場合はこういうこともある。
これも回転寿司というものだ。やれやれ。
ちょい高級な回転寿司屋でサービスについて考えてみるの回でした。
今回の評価


「回鮮ずし 海のあきんど」
住所:神奈川県横浜市戸塚区戸塚町4025
電話:045-881-8686
営業時間:11:00〜22:00
定休日:無休




