今週のお店探訪TOP

第9回 「流れ鮨 沼津魚がし鮨」

今週は3月にオープンした「ららぽーと横浜」内にある「流れ鮨 沼津魚がし鮨」を訪問。
第1回で訪れた「回転鮨 魚がし」と同じ「魚がしグループ」が経営する店だ。
沼津魚がし鮨「魚がしグループ」は主に静岡県で店舗展開をしているが、このところ、東京、神奈川、千葉の大型ショッピング施設へ積極的に出店している。
そういえばこのところ、回転寿司屋の大型ショッピング施設への出店が目立つようになってきた。ファミリー客やカップルが多く集まる場所だけに回転寿司屋の出店、というのは当を得ている気がする。いままで出店が少なかったのが不思議なくらいだ。
もちろん、理由ははっきりとしていて、オシャレな環境に耐えうる店構えでなかったため、と考えられる。
イタリアンやらオシャレ系和食屋、スタイリッシュカフェなどが並ぶレストラン街にあって、回転寿司屋というのはあまりに唐突で、どうにも風景に溶け込めず、出店要請が来なかったのだろう。
やはり、どんなにオシャレな店構えでも、レーンの上を寿司がぐるぐると回っている姿というのは野暮ったっくてたまらない、といったところか。

そんな回転寿司業界を憂いたかどうかは知らないが、ただオシャレだとかゴージャスとかいうだけでなく、野暮ったくない回転寿司屋というのがお目見えするようになってきた。
その一つが今回紹介する「流れ鮨」というシステムを日本で初めて取り入れた「魚がし鮨」である。
「流れ鮨」とは簡単に言うと、オーダーした寿司が自分専用のレーンに流れてくる回転寿司、である。
どんなものかを体験するために「ららぽーと横浜」へと向かった。

「ららぽーと横浜」は川崎の「LAZONA」よりもかなり規模は小さいが、その分、洗練されたイメージがある。
こういうところで、回転寿司屋はマッチするのかどうかと思っていたが、「魚がし鮨」の外観からは回転寿司屋の匂いはまったく漂ってこない。
普通の寿司屋、といった感じだ。
中に入ってみる。
カウンター席とボックス席があるのみ、 どこにもレーンがない。
すみません、流れ鮨を食べたいんですが」と聞いてみると「こちらです」と店の一番奥に通された。
そこには確かにレーンがあった。それも複雑な形で。
座席は縦に並んでおり、 その間にレーンが走っている。
なんか妙だ。
この光景が入り口付近にあったら確かに野暮ったいかもしれない。回転寿司的にはかなりの洗練であるかもしれないが、やはり世間的にはまだまだ野暮の範疇にはいるだろう。
店の奥に隠すというのはいい作戦なのかもしれない。

とはいえ、回転寿司フリーク的にはやはりカウンターよりも流れ鮨。洗練よりも野暮を選ぶのが王道というものである。
注文は目の前のタッチパネルで行われる。
回転寿司というのは目の前をぐるぐると回る寿司を眺めながら、どれを食べようかとあれこれ悩むのが楽しいのだが、寿司が回っていない以上、そんな楽しみはおあずけだ。
だが、タッチパネルもなかなかに楽しめる。
あれやこれやといろいろと寿司をチェックできるのが面白いのだ。
写真はなかなかに鮮明で、十分においしさが伝わってくる。
これはこれであれもこれも頼みたくなる、というシステムといえるだろう。

ちなみになぜこのようなシステムを取っているかというと、「魚がしグループ」のHPに次のように記してあった。
流れ鮨は、タッチパネルによるオーダーシステムで注文したお鮨やお料理がなんと各テーブルまで流れてきます。だから流れ鮨なのです。
握りたて、造りたてを流しますから新鮮な物を新鮮なうちに、温かい物を温かいうちに美味しく召し上がる事ができます。
パネルの使い方も簡単ですから苦手な方でも大丈夫!
お好きなものを食べたい分だけ注文でき、料金も今幾らなのかその場で分かりますから安心です

ま、最近の回転寿司では回っている皿は取らずに注文で握ってもらう店が多いから、システムとしては同じ事である。
回るレーンはパドックのごとく、寿司の品定めを行う場所にすぎないが、流れ鮨では寿司が運ばれてくる、という重要な役目を担っている。
ちなみにどんな様子か撮影してみたので堪能して欲しい。

この最後の「ポン」と打ち出されてくるところがたまらなくいい。 
これだけを見るためについうっかり何皿も食べてしまいそうである。

肝心の寿司の味だが、ネタは大きく厚く、シャリは小さめという、お客が最も数を食べたくなる回転寿司の黄金バランス
味は納得、これくらいのパフォーマンスを見せてもらえれば上々といえる。
場所柄、コストパフォーマンスが良いとはいえないが、それも仕方なし、というところか。


     
 
本鮪づくし 950円 
 
地魚3種握り 400円
 
たこ吸盤軍艦 130円

ちなみに今日は注文しなかったが、一品料理の中に「静岡おでん」もあった。
黒はんぺんがレーンに流れてくるところを見たかったなー。
なにが回ってきても流し鮨のシステムなら違和感がないな、と思った次第です。

今回の評価

「流れ鮨 魚がし鮨」
住所:神奈川県横浜市都筑区池辺町4035−1
電話:045-414-1942
営業時間:11:00〜23:00(L.O.22:00)
定休日:無休